V11エンジン不調 TPS調整

前々から兆候があった症状
・アイドリング不安定
・信号待ちでのエンスト
・バックファイヤ
・燃費悪化

これらを改善するため色々と調べて修理してみました


それは突然やってきました

フロントフォーク修理後の調子を見るため、軽く流してたら
突然のエンスト。そしてエンジン不始動。

レッカー騒ぎになりましたが、
何とかエンジンがかかり自走で帰ってこれました

本格的に何とかしなければと思い
情報をかき集めました

どうやら、良く出る故障の中に
シフトスプリング折損のほか、
スロットルポジションセンサー(TPS)位置ズレによる
エンジン不調があるそうで
定期的に点検調整が必要だそうです

こちらのフォーラムを参考に自分なりの解釈で調整してみました
https://www.v11lemans.com/forums/index.php?/topic/12204-tps-setup-and-throttle-balance-tuning/

TPS調整の大まかな概要は
センサーにmV計測可能なデジタルテスターを取付け
トルクスで締まってるセンサーを緩めて、位置を調整します

で、その位置はアイドリング時のアクセル開度に対して
TPSの位置調整すると解釈しました

順を追ってやってみましょう
TPSはこれです
エンジン右側スロットルボディーの上に付いてるセンサーです
これを動かし調整します

なお、ここでは伝えきれないノウハウや一般的でない工具なども使うので
自信が無い方はお店に相談された方が良いですよ
最初はアクセル全閉時のTPS位置を調整します
左右のアイドルアジャストスクリューをフリーの状態にします
アイドルアップ用リンクを取外します
ロッドも外します
これでアクセル全閉の状態になりました
TPSコネクターから電圧を検出するので、私は書類を止めるクリップとワニ口を使って
デジタルテスターをあてることにしました

昔ながらのサーキットテスターでも良いかと思いましたが
検出電圧誤差0.011vの調整が必要と知り
急遽購入しました
イグニッションオンで調整するので、充電しながらやった方が良いです
トルクスで固定されてるセンサーを外して
摺動具合などを点検します
錆対策が必要と思い、無難なシリコングリスを添付してみました
ではTPSを取付けて、イグニッションをオンにし
位置の調整です
検出電圧の基準値は150mVです
測定値153mV タブン、誤差範囲と見て良いと思います
外したリンクは全て取り付けて
アイドリングを出します
本来、バキュームゲージで左右の同調を取るんですが
あいにく持ってないので、長年の経験で調整です
アイドルスクリューとエアースクリューの調整で
1100から1200rpmにします

これを左右同じように調整していきます
アイドリング回転が決まったら、再度TPS調整です
アイドリング時アクセル開度のTPS電圧 0.521v(誤差0.011v)
エンジン調子が戻りました

ちなみに、この調整が上手く決まらないと
次の症状が現れました

・アイドリング不安定
・エンスト
・ハンチング
・アクセルオフからの回転落ち込み不良
・バックファイヤー

実はこれら症状って、少しずつですが
前々から感じていました

なので、これら症状が出始めたら
TPS点検が必要と考えた方が良いかもですね
最後に100円ショップで買ってきた油性塗料で
封印です
封印です

もしスクリューが緩んだら、塗料が剥がれるので
すぐにわかりますね

この後、軽く(?)300kmほど走ってきましたが
全く不具合なしでした
それどころか燃費が10km/lだったのが16km/lまで改善

春先から燃費改善で試行錯誤してきましたが、
どうやらTPS位置不具合が根本的な原因だったみたいです

よかったよかった
車歴20年を経過してきたバイクはまだまだ乗れそうです!


4 thoughts on “V11エンジン不調 TPS調整”

  1. 先日質問させていただいた きくいち です。
    やっと電圧測定出来ました! ありがとうございました。

    やはり手順に幾つか間違いがありました。

    大きく3点
    1.TPSの端子ですがA-Bではありませんでした。A-C間、つまり外側2本。
    この点は海外サイトでも指摘されてました。マニュアルが間違っている!と。
    https://archive.guzzitech.com/guzzi007/tps/TPS.html

    2.アイドル調整のネジは左側1箇所だとばかり思ってました。
    右側のとても見えにくい所にもありました…。こちらを全戻ししろ、という事でした。

    3.アイドルアップ機構、通称チョークを解除。
    これはKazさん含め海外サイト(V11フォーラムなど)を見ても何のことやら分からなかったのですが
    2.の工程を終えても電圧が高いので良く見たら確かにスロットルに干渉していることが判りました。
    (回り止めのEリングの外し方を調べて外せました。精密ドライバーのマイナスで外すんですね。)

    上記3点を処置したところやっとスロットル全閉時150mvが確認できました。
    記事で仰る通り、確かに様々なノウハウが必要ですね。
    当方も年数だけは付き合ってきましたが知らない事ばかりです。
    大変参考になりました。

    改めてありがとうございました。

    1. きくいちさん
      こんにちはkazです。

      サービスマニュアルの記載が間違ってるなんて
      驚きですね!

      当ブログが少しでもお役に立てて、
      とても嬉しいです。

      1100 Sport Corsa Ie めっちゃ渋いバイクですね。

      また何かありましたら、
      ご連絡ください!

  2. 初めまして。きくいちと申します。1100sport IE(corsa) に乗っています。
    不躾ながら質問です。
    TPSの端子はA-B -Cとあり
    SMではA-B 間の電圧を測れ、となってますが測定出来ません。
    B-C間では電圧は測れますが全く違った数値が出てきて頭を悩ませています。
    基本、電気は苦手分野であります…。
    差し支えなければご教授願います。

    きくいち

    1. はじめましてKazです。

      1100sport と  V11はこのあたり
      測定概要って同じなのか不明ですが、
      何かヒントにでもなればと思い返信します。

      イグニッションはON状態で、エンジンはかけず
      TPSコネクターは接続した状態で電圧測定になります。

      こちらも当時、電圧測定で
      かなり難儀した記憶があります。

      電圧が出たり出なかったり、
      全く違う電圧も出ました。

      デジタルテスターとの接触不良だったらしく
      クリップを相当奥まで突っ込んだり、
      グリグリしたり、
      何度もテスターを当て直したら、
      測定するレンジになり、調整ができた記憶があります

      全く違った数値が出るのは
      測定の前提条件に、何か相違があるような気がしますが・・・。

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