リヤブレーキパッド交換

リヤブレーキをかけた時、違和感を感じました。
パッドベースとディスクロータがすれる感覚ですね。

パッドが無くなっているなと直感し、
キャリパーを覗き込むとシュー部分が無くなっていました。

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ちなみにリヤブレーキパッド(ブレンボ製)
純正部品品番は GU27654610 だそうです。

多分、日本で探すと8000円くらいはすると思います。

ブレンボにこだわる?
純正部品にこだわる?

すみません、私はまったくこだわりません。

シューの材質で制動能力に差が出ますが
性能が良いものは、ロータへのダメージも与えてしまうと考えますし
申し訳ないですが、私的にリヤブレーキは補助的に使っているものなので
ようは効けば良い と考えてしまいます。

ちゅうことで、こんなに高価なパッドは買えません。

そして探したのが汎用品
しかも台湾製

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MOTOART と書かれているのでしょうか?
品番と思いますが ART.D911 と記載されています。

こちら、送料と合わせて1,500円ぐらいでした。

現物合わせです。
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問題なさそうですね。

さあ、交換です。

初めてのブレンボ

あまり構造がよく解からなかったので
キャリパーそっくり取外すことにしました。

まずは、ホースとブリーダプラグを緩めてから
キャリパーマウントボルトを取外します。

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ブレーキフルードが漏れるので、オイル受けを用意

ホース取り付けのユニオンボルトを外します。
両側にガスケットワッシャーが入っているので
取外した向きのままボルトを外します。

こうすれば、ワッシャ接地面が変らないので
再利用する場合のオイル漏れを防止できます。

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はずれましたね。

オイル受けの上でキャリパピストンを押します。
この時、キャリパー内のフルードが出てくるので注意してください。

ロックピンをたたき出します。
ピンが外れたらロングノーズを利用してパッドを引きずり出してください。

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まったくダメでしたね。

では、新しいパッドに交換しましょう。

キャリパーのアッパーカバーを外します。
ドライバーでこじればすぐに外れます。

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新しいパッドを挿入します。
パッドの裏面にほんのすこしシリコングリースを塗ります。

また、ピンのかんごう部にもグリースを薄く塗ります。

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塗りすぎに注意してください。

パッドのシュー部分に付着したらブレーキ効果がなくなります。

パッドを組み込み、サポート金具を取り付け
ピンを押し込んでいきます。

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これが、サポート金具とロックピンです

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パッドを下から挿入し、サポート金具は上から取り付けます

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そしてロックピンを入れます

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アッパーカバーを取り付け
キャリパーをフレームに取り付けます。

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マウントボルトを締め付ける前にユニオンボルトを仮付けすると良いでしょう。
キャリパーが固定されている状態だと
上手くユニオンボルトが付かないケースがあります。

マウントボルトを締め付けます。
そしてユニオンボルトを締め付けます。

続いて、エア抜きです。

ブリーダプラグにワンウェイドレンを取り付け
一旦、仮締めします。

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シートを取外し、リヤブレーキリザーバタンクに
ブレーキフルードを入れます。

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DOT4を推奨してますね。
まあ、DOT3でも問題ないでしょうけど。

エア抜きをしましょう。

ブリーダプラグにスパナをあて
片手で締めたり緩めたりできる環境を作ります。

片手でスパナ、片手でブレーキペダルを押し込む作業をします。

ブリーダが締まっているのを確認し
ブレーキペダルを5回ほど押し込みます。

最後に押し込んだ状態で、ペダルをそのままの位置にしといて
空いている手でスパナを持ち、ブリーダを緩めます。

するとエアと共にフルードが出ると思います。

ある程度でたら、ブリーダを締め込み
ペダルを元に戻します。

この作業を繰り返して、フルード内のエアを抜いていきます。

5回くらい繰り返したところで、タンク内のフルードが減っているので
補充します。

リザーバータンク内のフルードが無くなっている状態で
エア抜き作業をしてしまうと、今までの苦労がパーになってしまいますので
注意してくださいね。

この作業を繰り返していき、ペダルにブレーキ踏みしろが出てきたら
最後の締め ちゅう事で、マスターシリンダー内のエアも抜きましょう。

各ブリーダが締まっている状態でペダルを踏み込みます。
リザーバータンクの中を見ていると気泡がポコっと出てきます。

マスターシリンダー内のチェックバルブの作用で、
混入したエアがフルードタンクから出ようとするんですね。

これでエア抜きは終了です。

規定量まで、ブレーキフルードを補充し、
リザーバーキャップを締め付け終了です。

ついでなんで、マスターシリンダーのオイル漏れチェックと遊び
そしてペダル高さの調整をしちゃいましょう。

オイル漏れチェックは、マスターシリンダーのブーツをロングノーズなどでめくり
フルードが漏れていないかチェックします。

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漏れてなければ、そのままブーツをかぶせておしまい。

もし漏れていたなら、近々シリンダーカップが抜けます。
早いところ、マスターシリンダーオーバーホールを実施しましょう。

ただ、慌てることはありません。

もし、カップが抜けてしまっても、ブレーキ自体は
すぐに制動不良にはなりません。

2回以上踏み込めば内圧がかかり、ブレーキは一時的には効きます。

ようはポンピングブレーキですね。

でも、虫歯と一緒で症状が改善することはないので
早急にオーバーホールが必要です。

少し脱線しましたが、次に遊びとペダル高さの調整です。

ペダル高さを調整したい場合は先にこの作業を実施してください。
不要なら、すぐに遊び調整へ移ってください。

写真を見ると解ると思いますが
ペダルストッパーが楕円になっています。

六角を緩め、楕円を調整し、ペダルストッパーの位置で持って
ペダル高さを調整してください。

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次に遊び量の調整です。

マスターシリンダーから出ているプッシュロッドの調整ナットを緩めます。

ロッドを締めこむ方向に回すとマスターシリンダのピストンとロッドの位置が
離れていきます。

この離れている部分が遊びです。

絶えずロッドがピストンを押しているような
全く遊びがない状態は好ましくないです。

ブレーキをひきずる要因となります。

また、逆に遊びが多いとペダルを押し込んでも
制動がかかるまで、距離が出てしまい
ブレーキを踏み込まないと効かない ちゅう状態が生まれます。

遊びは2mm程度が良いでしょう。

ロッドを左右に動かし、動くようであれば
遊びがある状態です。

ペダルを押し込んでロッドが左右に動かなくなるまでの距離を2mm位にしましょう。

これで遊びの調整は終わりです。

最後にブレーキフルードが塗装面やフレームなどの金属部分に付着したままですと
腐食してしまいますので、きれいなウエスでふき取ってください。

ブレーキクリーナーを吹き付けるだけでも良いでしょう。

作業が終了したら、必ずブレーキテストをしましょう。

安全な場所へ移動し、実際にブレーキがかかるのか、
ロックするのか、ブレーキテスト後にオイル漏れがないかなどを確認します。

でも、くれぐれもブレーキテスト時は
細心の注意を払ってくださいね。

もし、制動不良で物を壊したり、
人様にぶつかったら、賠償責任問題となりますよ。

付け加えると、修理点検中に起こした事故は
普通の自動車保険では保険適用外になるみたいなので、
ホント注意してくださいね。

これで、一通りのリヤブレーキパッド交換が終わりました。

メーカー指定の整備基準書には全く準じていません。
オリジナルなやり方ですので、作業要領を参考にする場合は
自己責任にてお願いします。

今回かかった費用は
パッド代1,500円
作業時間60分程度です。

でも、この内容は やはり修理工場などに頼むと
それなりの費用がかかって当然ですよね。

部品にしたって、普通は純正部品を使いますし
それなりの工具や技術が必要ですからね。

2、3万とかかかって当然な気がします。

そう考えると普通はやっぱり維持費はかかるみたいですね。

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