どんタクって?
どん亀タクト = 超おそ~いタクト(原付)の略です。
別名 もーもータクト とも言う(ここでも^^)
も~、も~ とスピードが上がっていくサマですね。
もう要らないとのことで、貰ってきたバイク
出足から遅く、最高速45~50km/h
昔のバイクだから仕方ないと諦めてはいたんですが
もう少しどうにかならんかな~と常日頃考えていました。
当時、パッジョグと言うのが出始めのとき
パッソルにジョグのエンジンを積み
かっ飛びパッソルにする ちゅうのが流行っていました。
そんな時、たまたまDJ-1のエンジンが入手できて
これをタクトに積む! と考え
大改造が始まったんです。
パッジョグはエンジンマウントから
少々の加工でジョグエンジンをそのまま積めたので
割と簡単にできたんです。
タクトも同様の方法を試みようと
現物合わせをしましたが、
マウント方法そのものが違うため、断念。。。
どうにかならんかとシリンダーを外し
タクトとDJ-1を見比べてみました
クランクケースとシリンダーの取り付けは同じか・・・
取りあえず、DJ-1のシリンダーを取り付け
ヘッドを付けようとしたら
ピストンが上死点で突き抜けるて付かない・・・
どうやら、ストロークはDJ-1の方がショートらしい
と、ここでまた猿知恵
クランクケースとシリンダーの間にスペーサーをかませば
上死点でピストンが飛び出すことはないだろうっと
それにストロークアップになるから
排気量も上がるはず・・・
早速、汎用ガスケットを買ってきて
何枚も何枚も重ね、ピストンが飛び出さない位置までシリンダーを持ち上げて
慎重に何回かクランキングしてみて摺動具合を確認して
ヘッドを取り付けてました。
なんかOKみたい^^
いざ試運転
エンジンスタート
キュルっ!
ブボボ・・・
お~エンジン、一発でかかった~
5分くらい暖気して
エンジンはアイドリングを続けている
ふふふ、いい感じ~
とメットをかぶり いざ試乗!
アクセルをちょんと開けたら
いきなり、ウィリーしながらのロケットスタート!!
あのどんタクがー!
この変りようか~!
超~良い加速ー!
そして、少し広い道に出て
回転を上げ最高速に挑戦! とアクセルを開けたら
いきなり エンジンストール
シュボボボ・・・ボ と止まってしまいました。
仕方なくバイクを押して戻り
エンジンを開けたら、ピストンとシリンダーがガリガリ
ピストンリングが折れ、シリンダー内壁を削ってしまったんです。
これも、よーく考えればわかるはず
DJ-1はショートストロークのシリンダーだから
同じ排気量ならボアは広くなる
タクトはロングストロークだから
ボア と言うかピストン幅は小さい
DJ-1シリンダー内径に対し
タクトピストンは幅狭
高回転、高負荷時に
広すぎるクリアランスのため
踊ってしまい、リングを壊しストールした ちゅうことなんす。
なーんで、DJ-1のピストンを流用しなかったんだろう~
アホだな~ とつくづく思いました ^^;
またまた、エンジンが壊れているバイクが我が家に
バイク雑誌をペラペラ見てたら
シリンダー持込のボアアップキットが販売されていた
タクトは元々のシリンダーは生きている
でもピストンが使い物にならない
雑誌にはこう書いてあった。
シリンダーをこちらに輸送ください
ボーリング加工によってボアを広げた
ボアアップシリンダーと
このボアに合うピストン一式を返送します と言うものだった。
お~!タクトのシリンダーがボアアップして
ピストンも それようの新しいのがくるのか!
ちゅうことで、早速注文
待つこと10日ほどで入荷
ボアアップシリンダーを組み上げ
タクトは蘇ったのでした。
新しいエンジンだから
ちゃーんと慣らし運転をしよーっと
で100kmほど走り、お楽しみの全開走行!
DJ-1エンジンほどのパワー感は得られませんでしたが
気持ちの良い加速をしました。
安定して吹け上がるエンジン
お・お~、どんタク
いけるじゃーん
・・・でも? おや?
パワーは出ているのに50km/h以上速度が出ない
結局変らんじゃないの~?
え?なんかリミッターでもあるの?
あるわけないじゃん、そんな昔のバイクで・・・
で、原因を調べると どーもベルトが滑ってしまってたんですね。
まあ、超加速で50km/hで頭打ち
スピード違反で捕まる心配もないので
このまま使っていました。
その後5000kmほど走りましたが
ノントラブルで絶好調でした。
そんなバイクも、先輩に気に入られ
2万円だったかな~ 譲ってしまいました。
どんタクは、ずーっとどん亀タクのまま
先輩のところへドナドナされてしまいました。
終わり