MSR ウィスパーライト インターナショナル
(以下MSR)の点火と消火方法をまとめてみました
特に点火では
プレヒート中のススを極力出したくない、
炎上させたくない
そして消火では残燃料をこぼしたくない、
ボトル内圧をスマートに抜きたいなど
工夫した方法です
なお、本編はプレヒートにアルコール燃料や
ケロシン(またはガソリン)を使用するので
多少の時間とある程度コツが必要な方法です
もっと簡単に点火する方法で
バーナーを使ったプレヒート方法を下記に記載しましたので
参考にしてみてください
MSR ケロシンバーナー 【続】点火&消火
独自な解釈で行ってるので必ずしもベストではなく
またメーカー推奨方法でも無いので、
あくまで参考程度で見てください
いきなり衝撃の画像ですが、
実は何度も炎上しちゃいまして
もっとスマートにならないかと
試行錯誤していました
まずは道具の整理から
100円ショップで見つけた金属トレーと
プラケースでスマートに収納
こう言うの結構大事ですよね
【内容物】
・バーナー本体(MSR付属)
・ポンプ(MSR付属)
・風防アルミシート(MSR付属)
・11ozボトル(別売)
・トーチ型ライター(別売)
・燃料用アルコール&詰替え容器(別売)
・ペーパーウエス
・プレヒート用受け皿(ジャムの蓋)
道具が揃いました
灯油(ケロシン)をボトルの半分から2/3位まで入れます
入れ過ぎると、後で説明する消火方法が難しくなります
ポンプを付けてポンピングします
ボトルの大きさによって、ポンピング数を調整します
圧をかける目安としては
ボトル内のケロシンをパイプ内に送れる位の圧があれば大丈夫です
これは11ozボトルですが、5回から10回位で良いです
30ozボトルだと20から30回位で良いでしょう
向きに注意してメッシュホースを取り付けます
間違って付けるとロックレバーが上手くかかりません
慣れないうちはマークを付けると良いかもです
プレヒートで使う燃料用アルコールと
受け皿を用意します
模型塗装用の皿を使ってる人もいますが、
私はジャムの蓋にしました
燃料用アルコールを使うのは
ススが出ないのと
炎が立ち上がらないからです
では燃料用アルコールを注入しましょう
薬局でも売ってるよ
バーナーの下に受け皿を置きます
また、風防アルミシートをセットするとプレヒートの時間が短縮されます
トーチ型ライターで燃料用アルコールに点火し
1~2分プレヒートします
これがまた便利なんです
プレヒート中、バルブを少し開けて
ケロシンをパイプ内に流し込んであげます
プレヒートカップから少し出てきたらすぐに閉じます
さらにプレヒートを続けるとパイプ内のケロシンが気化され点火します
点火したらバルブを少し開けて燃焼を開始させます
もし赤火が混じるなら、バルブはそのままで
ゆっくりと数回ポンピングすると安定してきます
火が安定してきたら、少しずつバルブを開けて全開燃焼へ移行しましょう
なお、プレヒート用の受け皿がまだ燃焼してたら
バーナーに赤火が混じるので避けておきましょう
これはバーナーが炎上した例です
プレヒートによる気化が十分でないと
こんな感じになります
青火が出ていない(気化されていない)ので
ポンピングしても変わらないです
バルブを閉じて火を一旦消火し
再度プレヒートした方がよいでしょう
ここで無理にポンピングし圧力増加するのではなく
あくまでプレヒートによる気化の方が大事です
これはプレヒートカップが炎上した例です
プレヒートが全く出来ていないのに
バルブを開けて点火を試みると
ケロシンは気化されず、プレヒートカップにどんどん流れ込み
炎上していきます
この状態になったらバルブを閉めて、
流れ込んだケロシンが燃え尽きるまで待ちましょう
火が弱くなる頃にはプレヒートも十分になってるので
バルブをほんの少し開けて点火を試みましょう
火が安定したので網を置いてみました
中々良い感じです
今回、アルコールでプレヒートさせましたが
ケロシン(またはガソリン)でする場合も
記載しときます
この方法なら、ススや炎もあまり出ないと思います
ポンピング数はケロシンを送れる位の圧で良いので
11ozボトルなら5から10回位します
バルブを1/2回転ほどさせると、
プレヒートカップにケロシンが出てきます
少し湿める程度になったらバルブを閉じて、
プレヒートし、そのまま自然着火を待ちます
もしプレヒートが弱くなったら再びバルブを少し開け
ケロシンをちょっとだけ出し、
すぐにバルブを閉じてプレヒートです
最小限の火でプレヒートさせ
自然着火するのをひたすら待ちます
モヤっと自然着火が始まったら、
ほんの少しバルブを開けると
青火が出始めると思います
この時、赤火が混じるようでしたら
ゆっくりと数回ポンピングすると安定してきます
火が安定してきたら
少しずつバルブを開けていきましょう
この方法ならケロシンによるプレヒートでも、
それほどススや炎上はしないと思います
次は消火方法です
消火は通常、バルブを全閉にして火が消えるのを待つんですが、
これだとボンベとホースを切り離す時にケロシンが出てきて
汚れてしまいます
またポンプを外す時も内圧が残ってるので、
ねじ込みを緩めた瞬間、ケロシンが噴き出してきます
つまり片付けの際にケロシンまみれになってしまいます
ところが、下記の消火方法にすると
少し時間がかかりますが
ほとんど手を汚すことなく収納できます
バルブがほんの少し開いてる状態にして
ボトルをひっくり返します
1、2分くらい待つとパイプ内のケロシンが無くなってきて
火が消えます
ボトル内のケロシン量が多いと
いくら待っても消えない場合があります
その時は諦めてボトルを戻し、バルブを閉めて消火してください
この時、ホース切離し時と
ポンプ取外し時にケロシンが噴き出る可能性があるので
ウェスなどで覆いながら外してください
上手く消えたら、さらにそのまま1分位待つと
ボトルの内圧も抜けていくので
ボトルを元の位置に戻し、バルブを完全に閉めます
バルブを閉じたら、ホースを引き抜きます
ホース内のケロシンは全て出し切ったので
噴き出すことはないです
ポンプを取り外します
ボトルの内圧も抜いたので、
噴き出すことはないでしょう
実にスマートな消火方法です
この後バーナーはさらに数分放置して、
十分冷ましてから収納しましょう
それでも手が汚れる場合もあるので、
ハンドクリーナーを用意しといた方が良いですね
全て収納して
完成です
MSR シングルバーナー
ウィスパーライト インターナショナル
すっげー面倒なバーナーです
ここまで理解するのに何十回も試行錯誤しました
プレヒートから点火させるタイミングって
様々な条件で変わりますから、頭でわかっていても、
感覚が身に付いてないと上手くいかないんですよね
誰でも何処でも使えるバーナーでは無いですが
贅沢に時間を使う感じと、
道具を使いこなしてる感覚が
なんともツボにハマっています