NC700S・NC700X・インテグラ・NC750L(教習車仕様)の4車種が存在する。
「市街地走行やツーリングなどの常用域で扱いやすい」・「快適で味わい深く燃費性能に優れたミドルクラス」・「求めやすい価格で提供」といった思想に重点をおいた
『New Mid Concept』(ニューミッドコンセプト)を打ちたて開発された。
最大出力およびトルクの発生回転域は自動車用エンジンとほぼ同じ
クランクは270°位相とし1軸1次バランスシャフトを搭載することで振動を低減
ピストンやロッカーアームなどの構造も自動車用エンジンの低フリクション技術が多岐にわたって流用
排出ガス浄化効率を最大化させるため三元触媒をエキゾーストポートの直下に配置
フレームはダイヤモンド型を採用
容量14Lの燃料タンクをシート下に配置し、従来の燃料タンク位置にフルフェイス収納可能なラゲッジスペースを確保
○デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)
トルクコンバータを使うATとは違い、コンピュータによってクラッチとギアの2系統を制御する
停止状態から1速で走り出す場合は コンピュータによって
1速のギアセットがシンクロ動作を終え噛み合って待機している。
ドライバーが発進のためアクセルを開けると、
半クラッチ状態を経てギアセット側のクラッチを締結し車軸に動力が伝わり前進する。
その間、もう1系統の2速ギアセットはあらかじめシンクロ動作を終え噛合っている。
コンピュータはアクセル量や車速などから運転状況を自動的に判断し、シフトアップ側かシフトダウン側かを判断する
走行モード
・「ATモード」(シフトアップ/ダウン自動制御)
「Dモード」:一般走行用
「Sモード」:スポーツ走行用
ATモード走行中「シフトアップ/ダウン」スイッチで変速可能
走行状態に応じた最適なタイミングで「ATモード」に自動復帰する
・「MTモード」(任意変速)
○コンバインドABS
フットブレーキを操作すると前・後輪が連動するコンビブレーキシステムに、ABSを組み合わせたもの。
前・後輪に装備したセンサーから自己診断機能付ECUがタイヤのロックを常時監視。
ブレーキのかけ過ぎや急な路面変化によるタイヤのロック傾向を検知するとタイヤのロックを回避し、車体コントロール性と制動性能の維持をサポートする。
※前・後輪のブレーキ同時操作はブレーキングの基本操作です。
ABSは制動距離を短縮させるためのシステムではなく、あくまでブレーキ操作を補助するシステムです。
したがって、ABSを非装備車両と同様、コーナー等の手前では十分な減速が必要です。
■エンジン型式 = 水冷4ストローク OHC並列2気筒
■総排気量 = 669cc
■ボア×ストローク = 73.0×80.0mm
■最高出力 = 37.kW(50PS)/ 6,250rpm
■最大トルク = 61N・m(6.2kg・f)/4,750rpm
■トランスミッション = 6速
■サイズ = 全長2,195×全幅760×全高1,130mm
■車両重量 = 225kg
■シート高 = 790mm
■ホイールベース = 1,525mm
■タンク容量 = 14リットル
■Fタイヤサイズ = 120/70-17
■Rタイヤサイズ = 160/60-17
(NC700S)